アナウンサー百年百話　インタビューとアナウンサー　坂口安吾

アンコール放送。「堕落論」などで知られる無頼派の作家・坂口安吾の肉声を聴く。質問をはぐらかすように答える安吾に対してアナウンサーが引き出す。

１９４９年６月に放送された「朝の訪問」から坂口安吾へのインタビューを紹介する。戦後、薬物中毒での闘病生活を終えた当時の思いを聞いたものだ。質問に対し、すべて否定の答えから入る安吾。それに対し、聞き手のアナウンサーはどう質問を重ね、本人の真意を引き出そうとしたのか。やがて安吾の作品や美学、文学そのものへのまなざしにまで迫ることに。